長北 健嗣 
 長北 健嗣
 (kenjinagakita)

【第2回】自分で書くことの3つのメリット

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

こんにちは。コンセプトライターの長北です。

連載開始早々、たくさんの方々にお読みいただき、ありがとうございます。
文章を 書くことに関心がある人が、こんなにも多いのだと再認識できました。

あらためて、どうぞよろしくお願いします。

 

 

なぜ文章を書くのか・私の場合

 

さて、前回・第1回目では、「文章をスラスラ書ける人は、ほんのひと握り」とお伝えしました。とは言っても、文章嫌いのあなたがすぐに「書いてみようかな」という気にはならないでしょう。

 

そこで、あなたに少しでも自信を持っていただくため、できれば忘れてしまいたい私の実体験をお話しましょう。

 

旅行会社を辞め、編集プロダクションで働きはじめた駆け出しライターの頃のこと。出社して初めて与えられた仕事は、とある企業の会員向け情報誌に掲載する商品紹介。4分の1ページ、文字数にして400字弱で浄水器の説明をせよ、というものでした。

 

もちろん、そんな文章を書いた経験はありません。「まあ、原稿用紙1枚くらいだから、なんとかなるだろう」と、手渡された商品の資料と参考になりそうな雑誌などをひっくり返しながら、一所懸命、原稿を書き上げました。

 

書き上がった原稿を社長にチェックしてもらうため、提出してOKが出るのを待つことに。我ながら上手く書けたよね、と手応えを感じていたので、即OKが出るものと信じて疑わなかった私。

 

「さすが、よく書けてるね〜」なんて言われたりして。…ところが、待てど暮らせどOKが出ません。「社長、見るの忘れてるんじゃないの?」と疑い始めたころ、ようやく「原稿見たよ。ちょっと来て」と声がかかりました。

 

「はい、これ。書き直して」と手渡された原稿は赤ペンで真っ赤。添削入りまくりで、私の書いた内容を根底から覆す悲惨な状態でした。その後、泣く思いで書いては添削を繰り返し、社長からOKをもらったのは、なんと翌々日。

わずか原稿用紙1枚の原稿作成に足かけ3日もかかったのです。私が転職を後悔したのは言うまでもありません。プロのライターでも最初はこんなものですから、素人のあなたが書けないのは当たり前です。

 

しかし、初っぱなからそんな思いを体験したにもかかわらず、私がこの仕事を続けてきたのは、書くのが「楽しいから」に他なりません。文章を書くことは、決して“楽”ではありませんが、それを超える楽しさが待っています。ぜひ、その感覚をあなたにも感じていただきたいと思います。

 

自分で書くと、こんなにおトク!

 

さて、実践の入口として、確認していただきたいことがあります。

それは「自分で書く」ことのメリット。「書かなきゃ!」という義務感だけでは、なかなか長続きしませんが、メリットが明確ならば意外と頑張れるものです。

 

文章を自分で書くメリットは大きく3つあります。

 

メリット1.自分で書けばお金がかからない

 

プロに頼むとお金がかかります。しかも、まとまると結構な金額になってしまいます。
私が言うのですから間違いありません(笑)。自分で書けばその分浮いちゃう、と考えると、モチベーション上がりますよね。

ただし、「プロに任せたほうが生産性が上がる」と言う経営判断もアリ。一部を人に任せたり、臨機応変に考えてください。

 

 

メリット2.書きたいことは、自分が一番よく知っている

 

あなたの頭の中、考えていることを表現できるのは、あなたしかいません。どんなに画期的なアイデアを持っていても、それを表現しなければ相手に伝えることはできませんよね。文章はそのためのツール。伝えるための道具なんですね。

「書くのが苦手」という人は、他の表現手段に長けている場合が多いようです。話すのが得意だったり、絵を描いたり楽器の演奏が上手かったり。そんなあなたが文章でも自分を表現できるようになったら、まさに鬼に金棒だとおもいませんか?

 

企業の社長さんや担当者さんに、自分の会社や事業の内容、商品に関することなど、その思いの丈を存分に話していただき、それを文章化していくのがライターとしての私の仕事。社長さんの分身、というか“イタコ”と化して文章を作っていくわけです。

でも、自分で書ける(=表現できる)のなら、手間も時間もかからず、私のようなプロの書き手は不要になります(とはいえ仕事がなくなったら困りますが・・・(笑))。

 

 

メリット3.書けば書くほど上手くなる

 

日本は識字率99.8%の国。誰でも日本語の読み書きができると言っていいでしょう。つまり、皆、“普通免許”は持っているようなものです。ゼロから始めなければならない外国語とは訳が違います。免許は持っているんですから、あとは運転に慣れていくだけ。

「文章を書くのが苦手」という人は、たまたま書く機会がなかったり、他のことで忙しかったりして、練習不足なだけ。つまり、“ペーパードライバー”みたいなものです。大丈夫、書き続けていれば必ず上手くなります。

 

 

さて、書くことに対する認識を新たにしたところで、次回から実際に手を動かしていきたいと思います。そこで、次週までの宿題をひとつ(笑)。

生活の中でちょっと気になった文章を10、いや、5つで結構です、メモしておいてください。読んでいる本の一節でも、新聞の見出しでも、広告のキャッチコピーでも、なんでも構いません。ビビッときたものを記しておいてくださいね。

 

では、また来週お会いできることを楽しみにしています。

 このエントリーをはてなブックマークに追加
                       
< このカテゴリの前の記事
    
HOME│      このカテゴリの次の記事 >