長北 健嗣 
 長北 健嗣
 (kenjinagakita)

【第15回】“なりきり力”を強化して文章力アップ(2)

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こんにちは。コンセプトライターの長北です。

前回は、だれもが持っている“なりきり力”とその使い方についてお話しました。

自分をいったん棚上げして、他人のふりをしてみると、意外なほどスラスラ書けてしまうもの。試してみた皆さんは、おわかりいただけたかと思います。

 

 

まずは“脳内コスプレ”でなりきり力を強化!

 

“なりきり力”を活用した書き方、第1段階は身近なモノや動物になってしまう方法、

第2段階は、有名人になりきってみる方法でした。

さて、第3段階は“今の自分とは違った職業になりきってみる”です。

 

この第3段階では、ステップにわけたほうが分かりやすいと思いますので、

順を追って説明しましょう。

 

まず、自分が憧れていた職業を思い出してみてください。男性だと野球やサッカーなど、プロのスポーツ選手が多いかも。女性だと看護師などでしょうか。ちなみに私は、子供の頃は宇宙飛行士かパイロット。青年期はロックミュージシャンでした。実にわかりやすいですね(笑)。

 

そんな夢を抱いていた時代にしばし立ち戻り、たとえば、ロックミュージシャンとして

活躍している自分を想像、いえ、妄想してみてください。しかも、できるだけ細部まで

手を抜かず、リアルに。脳内でコスプレする感じですね。

 

今日も武道館は満杯。楽屋にいても観客の期待を込めたざわめきが伝わってきます。

ステージ衣装のジャケットに袖を通し、鏡でチェック。…なんて具合ですね。

もちろん、これを文章にする必要はありません。だって、恥ずかしいじゃないですか。

他人のなら読んでみたいけど(笑)。

 

なぜ、こんなことをやるのかといえば、もちろん、意味があります。

“なりきり力”=“妄想力”と言ってもいいくらい、頭のなかでいろいろとイメージすることが重要だからです。

 

 

アプローチしたい人になりきる方法

 

さて、そんな“脳内コスプレ”に慣れてきたら、次のステップに進みましょう。

今度は、あなたの現在のクライアントや、これからアプローチしていきたい業界など、

いわゆるターゲットとなる世界の人になりきるトレーニングを行っていきます。

 

「いつになったら、文を書き始めるの?」と疑問を感じる方もいるかと思いますが、

焦らないでください。なにごとも準備が大切。とくに文を作ろうという場合、ネタは

あればあるほど楽チンになりますから。

 

ターゲットとなる世界の人、たとえば、あなたが医療器具を扱う営業マンだった場合、

お相手は言うまでもなくお医者さんですよね。しかも、決裁権のある院長先生や、

それに準じる人だと思います。その人になりきるわけです。

 

「無理だよ~。だって、俺、医者じゃないし」。ごもっともです。でも、決して無理ではないはず。だって、ロックミュージシャンやプロのサッカー選手ではないあなただって、脳内ではなりきることができるんですから。医者にだってなれないはずがありません、

脳内だけなら。

 

 

具体的な方法を教えましょう。クライアントや見込み客であるお医者さん本人をじっくり観察すればいいんです。できれば、一緒にお茶を飲んだり、食事をしたりして、仕事のこと、趣味のこと、家庭のことなど、いろいろインタビューしちゃいましょう。

 

周りのスタッフや看護師さんなどから話を聞くのも効果的です。ほら、どんどん具体的なイメージがあなたの頭の中に出来上がってきますよね。そこまできたらしめたもの。

なりきって、院長先生を演じてみましょう。ただし、脳内限定で。

 

あなたの脳内の院長先生はどんなセリフを喋るでしょうか。なかなか出てこないときは、前回お伝えしたコツ、“冒頭で「ボク、○△です」と名乗る”を活用し、「私は△□医院の院長、□○です」と宣言してみましょう。その後のセリフが出てきますよね。

そうしたら、それを文字に起こしてみてください。

 

たとえば、こうです。

「王子本町医院の院長、大王子です。綺麗な病院と評判で、患者さんが絶えません。

おかげで羽振りがよく見えるようですが、けっこう経営は大変なんですよ。特に、

進歩の激しい医療機器への投資がね…」

 

いかがですか。これ、そのまま広告文につかえますよね。

 

ちなみに、前回登場した“モノや動物”との合わせ技もアリ。“病院のマスコット”なんかに喋らせちゃうのも面白いですね。

 

“なりきり力”とは、すなわち、相手の立場に立って考えるということ。

いきなり「相手の身になって考えろ」って言われても難しいけれど、いろいろ調べて、

イメージを作り上げ、それになりきると、相手の考えていることが見えてくるはずです。

ぜひ、試してみてくださいね。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

また来週お会いしましょう。

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