長北 健嗣 
 長北 健嗣
 (kenjinagakita)

【第17回】具体的に絞り込むと文章は書きやすくなる

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こんにちは。コンセプトライターの長北です。

 

前回は、「書こう!」と思ってパソコンの前に座っても、固まってしまい1行も書けない症候群について、お話しました。原因はゴール、つまり、目的が定まっていないから。ゴールが定まれば、ネタが見えてきますから、結果、書くことに困らなくなるわけです。

 

 

書くテーマを決めた後、さらに絞り込む

 

さて、今回は実際の書き方について話を進めていきましょう。が、その前に、少し前回の補足をしておきたいと思います。というのも、前回の記事に対して「ゴールなどまったく考えず、思いつくままに書いていました。反省します」という声を何件かいただいたからです。

 

躊躇することなく書けるなんて、素晴らしいことです。反省などせずに、今のまま、どんどん書いていってください。

 

「いままでゴールなんて設定していなかった」という人も、実は無意識のうちに、ちゃんとやっているんですね。

 

前回のワーク1「( 1 )を( 2 )してもらう」を思い出してみてください。

ここに当てはめると、「(私が感じたこと)を(皆にもわかって)もらう」という具合に

なりますよね。

 

意識的にゴールを設定しなくても書けちゃう人は、自己表現や自己開示の能力に長けた人に多いようです。書くことに対して、いちいち考え込んでしまう私のような人間にとっては、うらやましい限りですね。

 

などと、うらやんでいても事態は打開できませんから、先に進みましょう。前回を読んで、いわゆる“書くネタ”の探し方はお分かりいただけたかと思います。つまり、文章を書く上で、“なに”を書くか、テーマは決まったわけです。

 

が、ここで原稿用紙、じゃなかった、PCに向かうのはまだ早すぎます。テーマが決まれば書けそうなものですが、事はそう簡単ではありません。まだこの段階では、書けそうで書けない、と言えるでしょう。

 

 

たとえば、「よーし、それじゃ、大好きな音楽について書くぞー」と決めたとしましょう。テーマは“音楽”というわけですね。さあ、なにを書きますか?

 

「え? そりゃ、音楽についてでしょ? “音楽について”じゃダメなの?」

 

いや、ダメじゃないですけど、大雑把すぎ。

いきなり音楽を論じようったって無理だし、面白くないのでは?

 

「たしかに、音楽の先生じゃないから無理かも。じゃ、“音楽とわたくし”とかでは?」

 

悪くないです。悪くはないんですが、まだちょっと大雑把ですね。

もう少し、具体的に絞り込みましょう。

 

「具体的って、どういうふうに?」

 

音楽なら、好きな曲やミュージシャンまで絞り込めばいいんです。

たとえば、“ディープパープルの『スピードキング』とわたくし”でもいいし、

“マーラーの交響曲第5番とわたくし”でもいいでしょう。

 

このように、書くテーマを見つけたら、それをなるべく掘り下げたり、細分化すると書きやすくなります。“○○とわたくし”や“なぜ、私は○○が好きなのか”を考え、仮のタイトルに据えておくといいでしょう。

 

 

書き進めやすくなる構成とコツ

 

次に、書きやすい構成についてお話しましょう。

 

まず、これから書く内容をひと言で表しておきます。「今回は、私の大好きな○○について書きます」といった一文で結構です。これだけで、読んでくれる人に「ふーん、こんなこと書くんだ」という了解が生まれ、その後が読みやすくなるのです。読む人にやさしい、親切な導入になるわけです。

 

次に、“○○”についての一般的な説明を簡単に書きます。いまはウィキペディアなどですぐ調べがつきますから、便利ですね。たとえば「○○は、1967年にイギリスで結成されたグループで、翌年レコードデビュー。3枚目のシングル“○○○”でブレイクしました」といった具合です。

 

ここで注意したいのは、説明をくどくどと書きすぎないことです。さらっとで大丈夫。

間違っても説明だけで文章を終わらせることがないようにしてください。

 

それでは、なんのために書くのかわからなくなってしまいます(実は意外と多いんです、このテの文章が)。あくまでも主体はあなたです。くれぐれもこの点を忘れないでくださいね。

 

そして、3段目に自分が好きな理由を書いていきます。コツは、なるべく具体的に書くこと。「いつ出会ったのか」、「どこで出会ったのか」、「その時、自分はなにをしていたのか」、そして、「出会ったあと、自分はどうしたのか」。これを、“楽しかった”とか“嬉しかった”とか“感動した”といった感想をなるべく避け、客観的に書いてみましょう。

 

 

今回はここまで。これを機に“客観的に書く”作業を、ぜひ試してみてください。

映画のワンシーンを撮影するように、自分の体験を思い出しながら書いてみましょう。

私も次回までに改めて考えてみたいと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

また来週お会いしましょう。

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