天野 暢子 
 天野 暢子
 (nobukoamano)

【第16回】デモは究極のプレゼン

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相手を動かすためのデモ


ここ数週間、週末になると首相官邸周辺で原発を反対する人々のデモが繰り広げられています。プレゼンテーションの定義として、私は「相手を動かす目的があること」を挙げていますが、「政府(首相)が」、「原発廃止を決定する」ために行動するのですから、脱原発デモなどは究極のプレゼンです。

 

そのために、参加者はメッセージを書いた横断幕やプラカードを掲示しますし、どこの誰が抗議行動をやっているかわかるように、ゼッケンを身につけたり、NPOや労働組合の旗を手に持ったりしています

 

 

それは伝わる伝え方か


そんなとき、新聞の1面で目にしたのが、岩国基地で米軍の輸送機オスプレイの陸揚げを反対する市民らが掲げた横断幕の写真でした。

 

「オスプレイは米国に帰れ!」。

 

昔ながらの学生運動の看板のような書体で書いてあるし、色も派手で目立ちます。ただ、残念なことにアメリカ人に日本語を示してもおそらく通じません。もしかしたら「ようこそ、日本へ」と歓迎してくれているのかな?と勘違いする海兵もいたかもしれません。

 

怒りを表す、強烈な英語表現がどんなものかは分りませんが「No!Osprey」など、英語で書かなければ相手にはまったく通じません。

 

仮に私に何か訴えたいのであれば、アラビア語や韓国語でメッセージを書かれても一切理解できません。日本語で伝えていただくのと同じ理由です。

 

アメリカ人に日本語は通じない

 

 

見せて直感させる


デモでは音楽をかけたり、シュプレヒコール(かけ声)を唱和したりしますが、これもあまり意味がありません。デモは撮影されて、それが新聞、雑誌、テレビ、インターネットに取り上げられてこそ大衆に訴えかけることができるのです。音声でアピールしても、ラジオで多少使われるにとどまるのみです。

 

デモでは視覚でアピールすることが重要です。具体的には写真やイラストなどのビジュアルです。言語にかかわらず、相手に伝えることができます。オスプレイ配備反対デモも、オスプレイの写真に「×」マークを載せるだけで、米軍側にアピールできたはずです。

 

誰かに何かを伝えるとき・・・「これは相手に伝わる方法か?」を常に考える習慣をつけましょう。

 

言葉のいらないメッセージ

 

米軍拒絶を示すメッセージ

 

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