天野 暢子 
 天野 暢子
 (nobukoamano)

【第18回】背景は“白”

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奇をてらってもプレゼンには勝てない


パワーポイントのスライドにはカッコいいデザインテンプレートが準備され、さらに画面の背景色を自分で設定するなどして、さまざまなデザインを設定することができます。けれども、私は「背景色は白にしてください」とお伝えしています。

 

大学にプレゼンテーション資料作成の研修に行った際もそれを説明すると、ある学生さんは「僕は映画が好きなので、映画のエンドロールみたいに黒地に白文字を出してきましたが、どうしてダメなんですか?」と質問されました。

 

そこで、今回はスライドの背景が白であるべき理由をご説明します。

 

 

闇夜のカラスは目立たない


まず、皆さんが日ごろ目にしている印刷物…新聞、教科書、会議のプリント、飲食店のメニューは白地に黒い文字がのっているはずです。今ご覧になっているwebサイト(ガリュウ・ブログ)も白地に黒文字ですね。絵も白い画用紙に絵の具やクレヨンで描いていきます。

 

これが逆だったらどうでしょうか。文字も絵も白いキャンバスに色のついたものがレイアウトされているから視覚として認識できるのです。闇夜の中にカラスがいても目立たないのと同じです。奇抜な効果は人目を引くかもしれませんが、伝えるべき情報が伝わらないのでは本末転倒ですね。

 

次に、背景を濃い色にした場合、その中にレイアウトする文字や図形にはどんな色を使うか頭を悩ませることになります。グラフを入れた場合はそこだけ白く抜けてしまいます。グラフやイラストを切り抜いたり、透過という効果など上級テクニックが使える方はいいですが、このままではどうにもカッコ悪いですね。

 

一般的なグラフを挿入するとデザインが台なし

 

初心者なら背景は絶対に白


プレゼンのために作ったスライドを印刷して配布資料にすることもあります。スライドとは別に配布資料を作り直す方はまれで、大半の方はスライドをそのまま印刷するだけでしょう。

 

その際、画面いっぱいに背景色を印刷することはできません。どうしても上下左右の四辺に白い部分ができてしまいます。すると見た目はスライドとは全く別のものになってしまうのです。

 

印刷すると上下左右に白い部分が出る 

 

一回り大きい用紙に印刷して四辺を断ち切るという方法もありますが、手作業ではキレイに裁断できませんし、部数が多い場合、現実的な方法とは言えません。

 

また、資料を渡す時にはカラーで出力やコピーをしたとしても、受け取った相手がそれを白黒コピーすることはよくあることです。カッコいいと思ってデザインした配色も白黒になったとたん背景と文字や図形の区別がつかなくなります。文字が読みにくくなることも読めなくなることさえあるのです。

 

それでもあなたは背景に色や柄のあるデザインを使いますか?

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