長北 健嗣 
 長北 健嗣
 (kenjinagakita)

【第25回】ゼロからネタを創り出す方法(シーズン1-最終回)

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

こんにちは。コンセプトライターの長北です。

 

前回はレポートなど、ちょっと長めの文章を書くことになったときの対処法についてお話しました。ポイントは“3”。とにかく、石にかじりついてでも面白かった点や気になった点を3つ記録しておき(あるいは、なんとか思い出し)、それらについての感想を述べれば、他人と違ったものが生まれます。ぜひ、試してみてくださいね。

 

 

記事は専門性=“オタク度”で勝負

 

さて、NHKの朝ドラ『梅ちゃん先生』もいよいよ大詰め。同時期に始まった当連載も半年を迎え、いよいよ「シーズン1-最終回」となりました。これも皆さまの応援のおかげです。心よりお礼申し上げます。

 

そんなわけで最終回は、ブログやホームページなどに掲載する記事を執筆するためのネタづくりについてお話しましょう。

 

「なんのためにブログやホームページに記事を書くのか」と問われたら、皆さんはなんと答えますか? 各々でいろいろ事情は異なると思いますが、ビジネスのためなら“新しいお客様をつかみたい”、趣味系なら“新しいお仲間を募りたい”といった内容に大きく分けられるはず。そのために、自分や自社を文章でアピールするのが目的ですよね。

 

では、どうしたらアピールできるのか。言うまでもなく、他人や他社との違いを鮮明に打ち出せばいいわけです。

 

「他社との違いは打ち出しているはずなんだけど、どうもわかってもらえない」と嘆いている企業さん、実は、けっこう多いようです。いったいなにがいけないのでしょう?

 

それは、ひと言でいって“オタク度”が足りないから。え? 「オタクじゃないから、足りるわけがない」ですって? では、言い方を変えましょう。“マニアックさ”が足りないからです。え? 「マニアックじゃないから、足りるはずがない」ですって? では…、レコードの針飛びみたいになってきたので、このへんで止めます(笑)。

 

つまりは、“専門性”が文章に足りないからなんですね。ビジネスにしろ、趣味にしろ、同好の士にアピールするためには、興味がある人に「ほお!」とか「へえ〜」とか感じてもらわなければなりません。そのためには、自分の専門性をガッツリ打ち出した文章を書くのが一番なんです。

 

それなのに、誰もがわかるような全方位的な内容の文章を書いてしまうから、ボヤケる。結果、一番伝えたい人に伝わらない状態になってしまうわけです。せっかく、時間をかけて、苦労して書いたのに、もったいないですよね。

 

ブログやメルマガの文章は、新聞や雑誌の記事とは違いますから、誰もがわかるように書く必要はありません。友人や家族に読んでもらって「う〜ん、ちょっとマニアックで難しいんじゃない?」くらいの文章のほうが結果が出ます。

 

まずは、御社の製品やサービスなど、仕事に対するこだわりを、とことん追求して書き綴ってください。専門性満載のベースができれば、それらをわかりやすく解説する、といった展開も可能になります。

 

 

困ったときは数字に頼る

 

「そうはいっても、専門性を文章で表現するのは難しいなあ」と尻込みする人もいるでしょう。そんなとき、役にたつのが“数字”。すなわち、データです。

 

例えば、「AとBをズレがないように折っていきます」とサラッと書かれていたとします。読んでいる方としては、「ふ〜ん、そうなんだ」で終わってしまいます。もうちょっと“わかっている人”なら、「ズレがないようにって、どのくらいの精度なんだ?」とツッコミたくなるはず。つまり、ストレスを与えているわけです。

 

人間、気になった部分がでてくると、望んではいないのに意識がそこに集中してしまい、他の部分は全然覚えていない、なんて事態がよく起こります。せっかく興味のある人が読んでくれたかもしれないのに、これでは逆効果。

 

したがって、数字(数値)で表せるところは、できる限り利用しましょう。前述の例だと「AとB、ズレがないように折っていきます。許容範囲は0.02mm。それ以上はすべてNGです」などと加えれば、専門性が上がり、説得力もアップしますよね。

 

「そんなデータはありません」という方も、あきらめる必要はありません。なければ、貯めていけばいいんです。多少、手間と時間はかかりますが、「これ」と思ったものを定点観測や分析を行い、記録していけば、ネタとなるデータが意外にすぐ貯まります。

 

たとえば、新聞のテレビ欄にならぶ番組のタイトルから“!”マークの数を毎日数え、そのデータをもとに、視聴率との相関関係を考察した人がいます。また、毎日異なった店でカレーを食べ続け、自分の体重との関係を記した人もいます。

 

このように、手持ちのネタがゼロだったとしても、創り出すことは決して難しくありません。ましてや、自分の商売や趣味について書くのであれば、ネタは潤沢に見つかるはず。文章表現が難しければ、数字の助けを借りればいいんです。

 

 

最後にもうひとつ。記事は、どんなネタであれ、マジメに語りましょう。お笑いなどと同じように、演じ手(書き手)が照れてしまうことほど、受け手が困ることはありません。堂々と書きましょう。

 

あ、もうひとつだけ。記事をアップする前に、見直すことをお忘れなく。近くの人に読んでもらうのも手です。

 

 

ご好評いただいた当連載ですが、今回でいったん終了。少しお休みを頂戴したいと思います。これを機に、皆さんが少しずつでも筆をとっていただければ嬉しいですね。

では、また近いうちにお会いしましょう。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 このエントリーをはてなブックマークに追加
                       
< このカテゴリの前の記事
    
HOME│      このカテゴリの次の記事 >