天野 暢子 
 天野 暢子
 (nobukoamano)

【第26回】虫メガネ資料

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肉眼で読めない資料に遭遇


今月は講義、セミナーに参加することが多かったのですが、ある教室に入ると受講生が虫眼鏡(拡大鏡)で資料を読んでいらっしゃるのが目に入りました。

 

席に着いて自分の資料を手に取ったら、その理由はすぐに分かりました。私も虫メガネを出さないと判読できないほど文字が小さかったのです。ちなみに私は老眼でも近視でもありません。むしろ一般的な人より視力は良いほうです。

 

その方と私は虫メガネを携行する世にも稀なる人種でしたが(私はカードタイプのルーペをスケジュール帳のポケットに入れています)、普通、そんなものを持ち歩いている人はいないでしょう。

PowerPointのスライドを配布資料用に印刷したものでしたが、背景が黒の図解も多く、余計に文字が読めません。講義内容が素晴らしかっただけに非常に残念でした。

 

黒い部分にある文字は読めない

 

カバーのせいで本文が読めない資料


また、別のセミナーで見かけたのはA4ヨコ位置の資料の長辺を製本カバーで製本したもの。ページがめくりにくいだけでなく、“とじしろ”で文字が隠れて読めません。

さらにこのセミナーは文字がぎっしり詰まったスライドを読み上げるだけという、「資料だけくれたら話は不要」という典型でした。

おそらく当の先生方は一生懸命資料づくりをされたことにより達成感は得られたと思いますが、読めない資料を渡された受講者はいったいどうすればいいのでしょう?

 

1ページに6面も両面印刷したのは紙と手間の節約(なのかな?)

背景を黒にするのは、暗い部屋でスライドが目立つように(だと推察します)
製本ファイルを使ったのは高級に見せるため(くらいしか理由が見つからない)

さまざまな理由が考えられなくもありませんが、肝心のプレゼンテーション相手の使いやすさ、読みやすさを全く考慮していないということがお分かりいただけるでしょうか。

 

 

“読める”、“認識できる”が最低ライン


文字にせよ、ビジュアルにせよ、伝わらないものを相手にいくら押し付けても意味がありません。

私のように、迷惑な資料を次々と渡されてみないとイヤな思いは実感できないかもしれませんが、相手にイヤな思いをさせたプレゼンが有利に働くわけがありません。

プレゼン資料作成で最低限守るべき基準は
●文字が読める
●ビジュアルが認識できる
です。

渡す前に必ずあなた自身が、読み、ページをめくって確認してください。

 

 

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