天野 暢子 
 天野 暢子
 (nobukoamano)

【第29回】半角…それが大事

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プロの資料の違い

 

プレゼンテーションスライドを含めさまざまな資料を添削することが多い私ですが、プロの手が入ったものと、そうでないもの、つまり素人が作ったものは一目で見分けがつきます。

 

一般の方がWordやPowerPointで作った資料は全角、半角の文字や記号が入り乱れているからです。「そんな小さなこと?」と言われそうですが、内容の善し悪し以前にとても重要な問題です。

 

改めてご紹介すると英数字は絶対に半角表記です。全角で「1」と表記した場合、これはイチの形に見える文字なのです。数字の「1」ではありません。

 

数字とは加工できるデータを意味します。Excelで半角の「=1+1」という計算式を入れれば「2」という結果が表示されますが、全角で「=1+1」と入力しても、「=1+1」という文字列が表示されるだけです。「2」や「3.5」という数字であれば、そのデータを使ってグラフを作ることもできますが、文字ではグラフ化は無理です。

 

メ-ルに署名を入れるときも、「0312345678」とハイフンなしの半角数字で入力しておけば、携帯やスマートフォンならクリックするだけで電話をかけられます。

 

メールアドレスやwebサイトのURLも資料に半角で入れておけば、そこに直接ジャンプさせることができます。全角入力ではそれはできません。

 

クリックですぐ連絡がつく状態

 

 

 

「a」1つ全角でも全く表示されない

 

皆さんがご覧になるwebサイトはHTMLやCSSなどの言語で書かれていますが、これらは完全に半角英数でないと動作しません。「.」1つ、「a」1つ、全角で入っていてもブラウザはその文字だけでなく、全体を表示してくれません。

 

「日本語を間違えたらゴメンサイで済むかもしれないけど、webは一切表示されないからね」とは、よく言われることです。人間は勘弁してくれても、システムは言うことをきいてくれないのです。

 

「私には関係ない」と思われるかもしれませんが、皆さんの資料も全く同じです。

 

数字として加工できない資料を渡された相手は、それを見ながら入力し直す手間が出ます。メールアドレスを見ながらスマートフォンの連絡先に入力し直さなければなりません。その間に間違えるかもしれません。“そんな面倒なことはしたくないから連絡しないでいいや”ということになるのです。

 

そんな思いやりに欠けた資料が、相手に喜ばれるでしょうか?

 

 

半角を使ってはいけない場合

 

逆に半角を使ってはいけない場合もあります。カタカナです。

 

これは新聞、雑誌、テレビ、webなどを見ていただくとわかりますが、マスメディアには絶対に登場しません。

 

その多くは1行に収まりきらず半角にして収めてしまおうと入れてしまったようなのですが、それは許されません。

 

固有名のカタカナを半角にはできない

 

 

これは自社でも、取引先でも許されるものではありません。社名でなく、製品名やサービスでも同じです。

 

ではどうすればいいのか?

文字列全体のフォントサイズを小さくしてすべて「全角で」表記します。

 

全角・半角が統一されているだけで、きちんとした人、会社に見られることは間違いありません。

 

少なくともこの記事を読んだアナタは今日から全角・半角が交じっていると、そこに目が留まって居心地が悪くなるはずです。

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