天野 暢子 
 天野 暢子
 (nobukoamano)

プレゼン・コンシェルジュの「伝え方教室」【第11回】マダムのプレゼン

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 先日、高校の同級生女子から優雅なランチをごちそうになったプレゼン・コンシェルジュ、天野暢子です。とてもゴージャスな時間を過ごしたそのワケは…。


■セレブのランチに見えて実は…
友だちと言わず、同級生と紹介したのは、その彼女(クラちゃん)とは同じクラスになったことがなく、卒業後一度も会ったことがなかったからです。私たちの出身は広島ですが、東京での同窓会で再会し、近況を知りました。長年の仲よしだったわけではなく、たまたま同じ高校を卒業した程度です。

頼みごとがあるというので連れていかれた店は、有名日本料理店が経営するフレンチでした。店の雰囲気もよく、料理も素晴らしいので私たちは有閑マダムのランチタイムに見えたかもしれません。

私はいろんなものを少しずつ食べたい派

私はいろんなものを少しずつ食べたい派

ところが彼女の悩み事は深刻なもので、お子さんが「トゥレット症候群」という難病のため、その病気の理解や救済のために政界に働きかける活動をしているとか。私には、そのPRやwebサイト制作に力を貸してほしいという依頼でした。


■コンシェルジュもうなるプレゼンっぷり
とはいえ、私はその病気のことを全く知りませんから、まずはその説明からスタートです。彼女は、説明資料をきれいにファイリングし、それを見せながらアナウンサーのようによく通る声で説明します。私が何か質問しても資料一式を持ち歩いているので、すぐに取り出して説明ができるのです。

また、NHKで取り上げられて、自分もインタビューに答えているニュース動画を小さなパソコンに入れて持参してくれたので、プロが編集したわかりやすい映像も拝見しました。

必要な説明資料は全部持っている

必要な説明資料は全部持っている

■伝えたいことがあれば、必死になれる
聞けば彼女は早くに結婚・出産したので、一番上のお子さんは26歳とか。ほっそりしたスーツとパンプス姿を見たら、20代後半、せいぜい30歳の秘書さんにしか見えません。しかも、大学卒業後に少しだけ学校職員をやったことがあるだけで、企業勤務経験はないそうです。

にもかかわらず、私が出会ったどんな一流企業のビジネスマンよりもプレゼン力があって驚きました。彼女はいったいどこでこういうスキルを身につけてきたんだか…。

マダム・クラのプレゼンは…
・「見せる」ツールを準備している
・声のトーンにメリハリがある
・日本語、敬語に誤りがない
・失礼のない身だしなみ
・NHKに取材されても動じない度胸

オマケとして
・私が好きそうな食事をさせて(=彼女のオゴリ)、断れないようにした
…接待、これもとても重要! 相手の好きなものを差し出すことも大事!

「プレゼンテーションとは、これくらい準備して、こういうふうにやってください」とセミナーでお手本にしたいくらいです。

彼女は特別な勉強をしたわけではないと思いますが、
“難病のわが子のために、私が立ち上がらねば誰がやる!?”
という思いでやってきたはずです。

どうしても伝えたい、どうしても手に入れたいゴールがあるなら、プレゼン力は磨かかれることを知ったランチでした。

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