天野 暢子 
 天野 暢子
 (nobukoamano)

プレゼン・コンシェルジュの「伝え方教室」【第13回】祈っても取材は来ない

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会社員時代に広報畑の長いプレゼン・コンシェルジュ、天野暢子です。企業の広報担当もやっていましたし、新聞社やテレビ局でプレスリリース(広報資料)を受け取る側もやってきた経験から、先日の出来事を振り返ります。


■マスコミに取材されるネタ
ある打ち合わせでのことです。隣にいた方は初対面でしたが、ある画期的なサービスを展開されている社長さんでした。前日、そのサービスが全国紙に取り上げられたそうで、コピーを持参し、皆に見せてくださいました。

以前も、そのサービスを探し出したテレビ局に番組(ゴールデンタイム・全国放送)で取り上げられたことがあったので、その社長は
「今回も、新聞を見てどこかからテレビ取材が入ってこないかと、お祈りしてるんですけどね…」。

間髪を入れず、私が
「祈っていても取材は来ませんよ」「情報発信しないと」と手厳しくつっこみました。


■マスコミに働きかける手段
何も宣伝しなくても取材が来るくらいなので、そのサービスはユニークでニュース性があるわけです。この社長は我々の前で話題にされただけでも意味がありました。

特色がない商品やサービスのPRは難しいですが、話題性がある今回のような場合、まずやっておきたいのは、以前取り上げてもらったテレビの担当者に“新聞でもこんなふうに取り上げられました”と連絡を入れることです。もしかすると、興味を持ってテレビでも取り上げてもらえるかもしれません。

さらには、記事のコピーとともに、取り上げられたいメディアにプレスリリースを出します。プレスリリースとは“こういうネタがあるので、取材にいかがですか?”という宣伝資料です。

こうした資料を出すことも、皆さん方からマスコミに向けてのプレゼンテーションの一つです。

“そんなもの作ったことないし、どこに出していいか分からない”という方も、口を開けて何人かの人に相談してみましょう。誰か一人くらいは知恵を出してくださるでしょう。

一番まずいのは、心の中で黙って祈っているだけという状況です。

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■誰かに話すことはPRの第一歩
最近、山本太郎参院議員が天皇陛下に手紙を渡そうとして、「無礼だ」と大問題になりましたが、私はそうは思いません。

歴史上、革命を起こしたり、権力に直訴しようとした人は当局から見れば無礼者です。けれども、後世には英雄として崇拝され銅像が建つような場合だってあります。今回の騒動も“今の社会情勢では無礼にあたるのかな?”くらいにしか考えていません。

皆さんも“私みたいな者が、マスコミや世の中にこんなことを訴えても取り上げてもらえるわけがない”と思われるかもしれませんが、そう決めつけることはありません。

まずは
「私って、こんなにユニークなの」
「僕の勤務先の商品はこんなに素晴らしいんだよ」
と口にするところから始めてみましょう。

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