天野 暢子 
 天野 暢子
 (nobukoamano)

プレゼン・コンシェルジュの「伝え方教室」 【第19回】国会プレゼン

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10年前まで政治に一切興味がなかったプレゼン・コンシェルジュ、天野暢子です。
ところが、社長が通信社の元政治部長の会社に転職し、周辺が政治部記者出身者だらけの環境になってからは、そうも言っていられなくなりました。
今回も前回に続き、フリップのお話です。


 

野党はフリップをテレビに撮らせる


周囲が政治に強い人だらけになると、飛び交う単語も変わり、「それはどういう漢字を書きますか」「どういう意味ですか」という問答を重ねて、政治に多少は明るくなってきました。

すると、国会中継を見ていても、何対何の対決なのか、何を軸に対立しているのか理解できるようになってきました。
さらにプレゼンテーションというキーワードで眺めると

  • 「ここは相手の顔を見たほうがいい」
  • 「3点で伝えれば、誰にでも伝わるのになあ」

などという見方もできるようになりました。

直近では、昼の連ドラ再放送から続いて、衆議院予算委員会中継を見ました。扇型ではない、やや狭い部屋で繰り広げられる会合です。
テレビを通じて見たのは、フリップボードと呼ばれるものを使って、長妻昭議員が質問している光景でした。

フリップボード

耳の不自由な方にもテレビを通じて伝わる

 

準備ができる立場ならフリップを


今回は、民主党と自民党の比較を表組みしたものでした。一時は国会へのフリップ持ち込みの自粛をテレビ局側が要請したこともあったようですが、私は使うべきだと思います。

目の前にいる人ほか、テレビで全国に中継されているのですから、全国民に向け音声だけでなく、視覚的にも訴えた方が得策です。同時中継のテレビだけではありません。新聞社もそういう写真は撮って、翌朝の1面トップに使ったりしますから、掲示すべきなのです。

今回は、スピーカーの脇にボードを立てて、アシスタント役がペンで、”今、どこを説明しているか”を指し示していました。

フリップボード

テレビが映してくれたら、補助役が現在地を示す

答える側はすべてのことを想定して説明ツールは準備できませんが、質問する側(プレゼンター)はこれによって何を訴えると決めているので、準備ができるわけです。

 

絶対通したいプレゼンにフリップ


フリップボードの下には木製らしきスタンドがありますが、3筋あるので、おそらく大きさによって立てる位置を変えるのです。国会が「どうぞお使いください」と準備しているわけではないのだろうから、民主党(野党)側で準備するのだろうかと、一人憶測しています。

フリップボードスタンド

いろんなサイズに適応したスタンド

テレビ局ならフリップも台も美術系子会社が作りますが、政治家はどこで、誰が作っているのでしょう?デザイナースタッフがいるのか、それとも、党や政治家お抱え広告会社やデザイン会社が作って納品しているのでしょうか?

いずれにしても、委員会で訴える内容は直前まで練っているはずで、超短時間で誰かが作っているはずです。引き続き調べてみます。
今回お伝えしたいのは、国会という非常に重要な局面のプレゼンテーションでもフリップが使われているという点です。

皆さんも、必ず伝えたいこと、訴えたいことがあれば、フリップで見せながら話すと効果があるので、人生ここ一番の勝負では、ぜひ試してみてください。
”昇進試験で使ってみるといい” と企業研修で紹介しましたが、やった人だけが通過した必殺技です。

 

 

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