天野 暢子 
 天野 暢子
 (nobukoamano)

プレゼン・コンシェルジュの「伝え方教室」|【第28回】スライド撮影お断り

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プレゼン・コンシェルジュ、天野暢子です。
ここ2年ほどのスマホの急速な普及によって、「撮影」という概念が一変しましたよね。


プレゼン資料の無断撮影は無礼


とにかくなんでもかんでもスマホでパシャリです。それというのもfacebookなどのSNSに投稿するという目的が増えたからでしょう。

セミナー風景

これは主催者側が記念に撮ってくださったもの

けれども、気軽に撮影してはいけないものもあります。その一つが、他人が作ったプレゼン資料です。

スクリーンに投影されたスライドのことも、印刷された配布資料のこともあります。
セミナーに行くと何の断りもなくパシャパシャやっている受講者のなんと多いことか。

スライドだけではありません。あるセミナーでは、講師が実際にビジネスで提出したことのある企画書を回覧させていました。「見せるだけ」という意味から、配布ではなく回覧だったのです。

それをまた受講者がパシャパシャ…。途中、講師が気づいて「取引先の内容が漏れると大変なので、撮影はしないでください」と注意しました。それでもパシャパシャは続きます。
こういうマナーの悪い人は企画書が少々よくなってもプレゼンで成功することはないでしょう。

 

無断撮影にはこれだけのリスクが


私もすべて持ち帰りたいほどの気持ちはありましたが、そこは講師と受講者の信頼関係です。言われなくても撮影はしませんが、「やめて」と言われているものを無理やり撮影するようなことはしません。

スライド

盗撮されるほど「いい資料」は作りたいものですが…。

資料の撮影にはいくつかの問題があります。

(1)コピーライト表記が入っていようがいまいが、著作権は作成者にあります。それを写真という形でコピーして盗むことはできません。

(2)次に、その講師が言ったように企画書には多くの機密事項が含まれていることがあります。好意で見せたのに、そこから情報漏えいし、取引先に迷惑がかかるような展開になるのはまずいことです。

(3)最後に、そのように他人のスライドや企画書を撮影して分かった気になっても、身につかないからです。おそらくそういう人は撮影しても、帰って見直すことなどないでしょう。

 

書き写すことでスキルが身につく


ではどうするか…というと、目の前のスライドや資料をよく見て、どこがポイントかを見極めます。そのポイントだけをノートにメモするのです。

メモとは自分の手で書き出すことです。書いた後に、その文字列を自分の目で見ることにもなります。
いったん頭の中で考えてから、手を動かし、出来上がった文字列を自分で見る。このプロセスを経ることで、ポイントが自分の中に入ってきます。

撮影しても何も身につかない、相手に失礼で、周囲に迷惑。
スマホ撮影してもいいことなんか何もないのです。
これらのことを踏まえて、セミナーのスライド撮影はぜひご遠慮ください。


 

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